「高断熱」について 【前編】
みなさんこんにちは。
R+house中野の遠山です。
さて、今回はいよいよ「高断熱」についてのお話。
前にもお話しましたが、
お家を建てた方、建売住宅を購入された方で、
お家の中が「冬寒くて、夏暑い」
そんなお悩みをお持ちの方が、実はとても多いんです。
ホントに?
と思われた方。
実際に建て方、購入した方に聞いてみてください。
意外と多いですから。
でもどうでしょう、みなさん。
よく考えてみてください。
人生で一番高い買物とも言われる「お家」。
そして多くの方が人生で一度きりとも言われるお家づくり。
何千万円も住宅ローンを組んで、支払いは残り35年も…
それなのに、冬寒くて夏暑い、光熱費も高い…
そんなお家になっても良いですか?
私は嫌です。
お客様にも住んで欲しくありません。
ですので、住宅性能について
しっかりとお伝えしていきます。
住宅性能における「高断熱」がどういうものか、
「高断熱」であることのメリット、
そして一般の住宅との違いは、
そんなことをお伝えして行きたいと思います。
「高断熱」な住宅の特徴は…
●住宅の外部と接する部分(外壁・屋根・窓など)から
熱が伝わらないように、室内と室外をエネルギー的に
区切ることを「断熱」と言います。
●断熱工事によって熱の行き来が少なくなった状態が
「高断熱」です。
●冷暖房効果が高いので、省エネルギー性能が高く環境への
負担も少ない住宅と言われています。
そして「住宅の断熱性は
「Q値」または「UA値」という指標で表されます。
「Q値」とは「熱損失係数」のことです。
住宅の断熱性が高ければ高いほどQ値の数値は小さくなり、
Q値が小さい家=熱が逃げづらい家=冷暖房の効率がよく
省エネ性能が高い家ということになります。
Q値を求める計算式は複雑で、
数値を出すのにかなりの手間がかかります。
Q値
= (各部の熱損失量の合計 + 換気による熱損失量の合計) / 延べ床面積
建物の中と外の温度を1度と仮定したとき、
1時間あたりどのくらい熱量が建物の中から外へと
逃げてしまうのかを求める計算式です。
2013年までは主にこのQ値を用いて住宅の断熱性能を
判断していました。
現在は省エネルギー基準が改正され、
UA値で断熱基準が判断されるようになっています。
「UA値」とは「外皮平均熱貫流率」と言い、
「どれくらい熱量が家の外に逃げやすいのか」
を表す数値です。
具体的には、建物の中と外の温度を1度と仮定した時に、
建物の外へ逃げる時間当たりの熱量を
外皮面積(外皮=天井、壁、床、窓など)の合計で割ったもの。
以下のような数式で求めることができます。
UA値 = (各部の熱損失量の合計) / 延べ外皮面積
こちらも数値の評価は、値が小さければ小さいほど
断熱性能が高いと判断します。
2013年からはQ値に代わってUA値が省エネルギー基準を
達成しているかどうかの基準となっています。
計算式まで具体的に理解する必要はないとかなと思います。
ただし、住宅性能を大切に考えている会社さんであれば、
UA値という数値は打ち合わせなどでも耳にすることが
多いと思います。
ですので、概要と目安となる数値だけは
頭に入れておきましょう。
それでは、少し長くなってしまったので
概要と目安の数字は次回にお話しします。
お楽しみに。