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お知らせ・ブログ | 【R+house中野】東京都・中野区|建築家とつくるおしゃれで快適で長持ちする家づくり|株式会社 遠山工務店

お知らせ・ブログ

日本の住宅、その背景

 

みなさんこんにちは。

R+house中野の遠山です。

 

前回、日本の住宅寿命とリフォームの割合についてお話を

しましたが、今回はその続き。

なぜ日本は住宅寿命が短かいのか、修繕・リフォームして

住み続けるスタイルがこれまで普及してこなかったのか、

の背景についてお話します。

 

この話題になると、木造住宅だから耐久年数が持たない、

と思う方も多いようですが、アメリカの住宅などは

ほとんどが木造です。

日本の神社仏閣は木造でも数百年以上建っていますので、

木造住宅=耐久年数が短いとは言えないのです。

 

では、なぜ日本の住宅はリフォームする割合が低いので

しょうか?

その大きな要因は「住宅の資産価値が20年でゼロになる」

という国の不動産査定に対する考え方でした。

日本では、戦後、新築着工が国の産業を支えるという考えから、

新築住宅にはいろいろな優遇措置や補助金を出してきました。

その反面、築年数が経過した住宅の価値は認められず、

最終的には土地の価値だけが残る、ということになって

しまったのです。

ところが現在になって、日本でもようやく従来の

「作っては壊す」時代

終わろうとしています。

「長期優良住宅認定」という基準を作り、

住宅を長期にわたって住むことが出来る性能・機能にしよう

という制度が始まりました。

 

欧米では、住宅は「資産」として評価され続けます。

立地と環境が良く、きちんとメンテナンス・リフォームされた

住宅は、新築の住宅よりも資産価値が高くなります。

住宅を買う際には、新築よりも、長くメンテナンスされてきた住宅

の方がお値打ちと考えられています。

 

また同じ家に一生住むという考え方は無く、

家族のライフサイクルやライフスタイルが変化するのに合わせて

住み替えていく方が普通です。

当然ながら、住み替えるときに住宅が高く売れてほしいので、

住宅の価値を保つために常にメンテナンスすることになります。

そしてメンテナンス・リフォームをやりやすくするため、

欧米の住宅は耐震や耐火などはもちろん、断熱性など住宅性能

高く作られていますし、機能が年々進歩して行く設備は、

取替えやメンテナンスが容易に

できるように設計がされています。

これは日本の認定制度である「長期優良住宅」も同じ考え方から

作られています。

 

それではこれからどういった「家づくり」をしていけば良いのか。

次回はそんなお話をしていきます。

お楽しみに。